What is organic cotton? オーガニックコットンについて話そう

「オーガニック」という用語は農法・食品などにつけられ、オーガニック農法、オーガニック農産物などと使われています。

日本語では一般的に「有機」という用語が充てられ、「環境に配慮し化学合成物質を避ける」「化学肥料を使用せずに生産する」と理解されていることが多いように思われます。

しかし、実際の「オーガニック」とは単にそれだけの意味に留まりません。

では、オーガニックの本当の意味とは?

そもそも農業とは人が生きていくための行為であり自然の営みではありません。人がより豊かな生活を求めるとき、より効率の良い農法を選択するのは当然のことかもしれません。

「効率の良い農法」とは何でしょう。それは育ちやすい環境を人為的に作り出すこと。即ち化学的に合成された肥料及び農薬を使ったり遺伝子組み換えの種を導入したり、あらゆる化学技術を駆使して生産性を向上させることを指し示すのです。

その行為は人に豊かさをもたらすのと同時に自然を破壊し、また生産者と消費者の健康被害を引き起こす危険な側面も持ち合わせていることを忘れてはいけません。

私たちが着ている服の生地の約半分がコットンといわれている今、世界の農作物の栽培面積のうちコットン畑はわずか2%。けれども使われている全農薬の16%をコットンの栽培に使っているといわれています。コットンは栽培面積と栽培量の割に使用されている農薬類が非常に多いことがわかります。

こうした現実をふまえてコットン栽培を見直そうという動きが活発になりつつあるのです。

 

オーガニックok

上がオーガニックコ栽培をしている畑。下は殺虫剤や農薬を使用している畑。収穫前には枯葉剤をまくので全面的に枯れており地面もむき出しで草も生えてこない。このあとコットンだけを機械で一気に刈り取る。一方オーガニック栽培の畑(下)は徐々に葉が枯れるのを待ってから刈り取る。畑には青々とした草が生えているのがわかる。

オーガニックno

オーガニックとは

『万物が生命力を有すること』

土や水、風や太陽の光など自然が持つ本来の力を存分に発揮できるような環境を整えること。化学物質に依存することなく自然の法則の中で農業を営むこと。

そして自然が本来の生命力を有し、その恩恵を受けて農作物が実り、生産者・消費者ともに健康的で生命力あふれた生活を送ることができるのです。

この考え方のもと、オーガニックコットンとは農薬や殺虫剤などを少なくとも3年以上使用していない畑で有機肥料のみを使って栽培されたコットンと位置づけられているのです。

オーガニックコットン=安心、安全、健康的、自然派、肌にやさしい、ブランド・・

世の中にたくさんの「オーガニック」が氾濫し、本来の意味合いが薄らぎつつあるかもしれません。

オーガニック商品を手に取る時、それは「自然と共存しながら人の手と自然の恩恵を惜しみなく注ぎ込まれたもの」であることを感じながらその心地よさを存分に味わってみてはいかがでしょうか?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です